松江から広島へ、在来線の旅


 

 山陰本線 松江駅を出たのは10時40分だった。

今から約7時間の電車旅だ。

宍道湖沿いに宍道駅へ行き、木次線へ乗り換えだ。

 ここでは大きなカメラを持った、マニアと思しきご同輩達が乗り込んでくる。

この列車に乗らないと次の芸備線への乗り換えができないのだ。

乗り継ぎのチャンスは、一日一回だけだ。

 列車は中国山地へ向かい、ゆっくりスタートした。

すぐに森の中へ突入し、時速30km~40kmほどでのんびり走ってゆく。

窓に木の葉が当たり、時折警笛を鳴らすのは鹿対策だろうか。

 「砂の器」で有名な亀嵩駅では予約していた駅そばを受け取れなかった人がいた。

 出雲坂根駅でのスイッチバック(電車の進行方向を変え急勾配を登る)を経て、

ついに執着の吉備落合駅へ到着。

芸備線への乗り換えに10分あり、撮影タイムとなる。

 

 ここからはゆるやかに山を下ってゆく感じで広島へ向かう。

日本で最高高度の赤い鉄橋を見て、三次で快速に乗り換えだ。

 広島市内へ入ると懐かしい風景が見えてきた。

高校時代に通学していた、芸備線で広島へ到着。

島根から一緒だった人は5~6人だろうか。

 中国山地を超える列車は残っていた。

 

                                 松木

スイッチバックの風景